『驚きの明治工藝』展の感想>>>超絶技巧の数々日本に里帰り中
『驚きの明治工藝』展/台湾の宋培安コレクション
>>>>>10/30明日まで 東京藝術大学で開催中でございます
「ある作品」目当てに訪問。。
**写真撮影可でしたので、気になる作品沢山撮りました^^
クリックで拡大します
<作品たち>
入り口をすすむと「蒔絵螺鈿芝山硯屏」
硯に埃が入らないようにする代物だそうですが・・鑑賞用に私も欲しい
表も裏も素敵、、、みていて飽きない
美人は3日で飽きるなんてあれウソだわ
3m余りある自在龍がお出迎え
「自在置物」という言葉を始めて知りました・・ウゴカセマス
自在置物とは:
鉄や銅などで、龍、蛇、伊勢海老やカマキリ蝶、トンボなどの昆虫を写実的に作り、しかもその動物が本来的に持っている胴や手足などを動かせる機能までをも再現した置物です。蛇を例にとれば、くねくねと移動するような形からとぐろを巻いた状態まで、自由自在に形を変えることができます。伊勢海老は触覚を前後に屈伸させたり、腹部を内側に折り曲げることが可能です。これらの置物は江戸時代に甲冑を作る職人によって最初に作られましたが、明治時代には京都の高瀬好山やその工房の冨木宗好、田中宗義、また大阪の板尾新次郎などが主に輸出を目的として制作するようになります。自在置物は国内に残っている作品が少なく、これほどの数と種類が揃うのは初めてです。展覧会HPより
(知らないことばかりで引用が多くなります、みにくくて申し訳ない)
動かせる!
↓触って遊びたい・・
にょろにょろ、時期によって展示ポーズを変えているのが面白い美術展
こういう遊び心好きだなぁ
「指月猿香合」 「春日 竹に蜥蜴」
全て木製、右のトカゲは本物にしかみえません・・
「梅竹文酒燗器」銀>>月を肴に 飲みあかしたい
この辺で美術館内にあるcafeランチをご紹介~カニパンは治療の一環で→低糖質の食事をしております
藝大ランチ♪初カツカレー☆らっきょうと福神漬けが後からきました。。riceは半分と言ってもこの量で更に半分残しました😛 #cafe #カツカレー pic.twitter.com/JAIhy0Vdh2
— かに☆ぱん@ゆる糖質制限中 (@kani_pan_san) October 19, 2016
血糖値が上がり過ぎてしまうおそれのある食事メニューがたくさんある・・
初めての場所は量もわかりずらいのぅ・・
無理なら残そう!
時代の変遷
江戸時代、徳川幕府による安定した政権のもとで、日本の工芸は技術的に大きな発展を遂げました。
特に金工、漆工の分野では、造作、装飾に写実が意識され、様々な材料を使用し、技巧を尽くした作品が作られました。江戸から明治に時代が移ると、将軍家や大名の後ろ盾を失った工人たちは、明治政府の殖産振興、外国への輸出政策によって、新たな制作の方向を見いだすようになります。江戸時代に培われたその技術は、表現力をよりいっそう高め、外国における博覧会で絶賛されるに至りました。展覧会HPより
が、カニパン何故か七宝にあまり興味がないので写真はなしです。。すみません
ステキな焼き物多くて、七宝人気なんでしょうか、混んでいて観難い
絶妙な焼き上がりの色にうっとりする作品が多かったです
気になる方は他の方のblogやTwitterで☆
この先可愛いゾーーン
金属でできてます。。なのにこのふわふわウサギの質感・・
愛らしい作品達
そしてこの表情>>>ネコ
ここまでが山田宗美
別室に移動して
猫(木)と狸(銅鋳造)の置物
たぬちゃんの肉きゅう~ と しなをつくってお色気ポーズ
鳥好きにはたまらない可愛い子達も多かったですよ(* >ω<)
「蝦蟇仙人置物」銅 鋳造 「鷺」竹
左の仙人・・NHKコント番組「LIFE!」に出てくる『どうにかしたろうかしゃん』そっくりなんだが。。。ムロツヨシ恐るべし
そして
ついに来ました!
これをみるためにやってきたのです!
こちらでございます!
この香炉!欲しい
ステキーーーーーヤマンバ!
この辺りだけ シュールな空間が一角を占めています
これクユラセタイなあ
素敵なコレクションに大変満足。にやり
宋培安コレクションは現在台湾における最も大規模な日本工芸のコレクションで、収蔵数は3000点にも及びます。宋培安氏は漢方の薬剤師で、健康薬品の販売や生命科学の講座を開設しています。また、思想家であるカントを研究し、道徳の世界へ導くためにも、美を理解する能力が必要であるという彼の精神を大切にしています。その内容の一部は、2011年に台北で開催された「アジア太平洋伝統芸術節特展」で、初めて一般の人々が知ることとなりました。コレクションには、明治工藝の基となった江戸時代末期の技巧を凝らした作品から、明治時代を中心に昭和初期頃までの、漆工、金工、陶磁、七宝、染織とすべてのジャンルを網羅し、現在の日本ではあまり見ることがないビロード友禅や自在置物などが含まれています。展覧会HPより
行ったのは平日の昼間=第3水曜日
上野が超高齢者で混みまくっており・・日本の人口比率やヴぁい。。オワタと思ったら
都のシルバーデイというものがあったのですね・・
cafeで並んでいるマダムも都の美術館は第3水曜日は無料だから。。。すごい行列で。。やっと見終わったとぐったり気味。そうか、そういうことか❕観覧中の歩きもゆっくりで、食事を食べ終わってもゆっくり歓談でゆっくりな世界が展開されてる
— かに☆ぱん@ゆる糖質制限中 (@kani_pan_san) October 19, 2016
15時過ぎたら若者率が増えたので、夕方は出歩かない模様
次から気をつけよう・。・エエエエエ
この時代の工芸品のすごさに
タダタダ驚かされた1日でした
いや~鎖国で引きこもってた甲斐があったね
江戸時代には、友禅、高肉象嵌、色絵など、工芸のそれぞれの分野で新たな技法が開発されます。明治時代になると、そうした技法から生まれた表現は、より高い精度が加わり、細密な作品が多く作られるようになります。明治時代の工芸品は、欧米諸国への輸出が目標とされ、内外の博覧会への出品によって、その優秀な技術を示すことが重要視されました。「公開」という江戸時代にはなかった制作目的のため、より高度な芸術性が求められるようになったのです。漆工、金工は色漆や種々の金属の象嵌による色彩感のある表現をしたものが好まれ、また染織では、ビロードの生地に友禅染を施すビロード友禅や、漆工、金工、七宝、象牙彫刻を併用した芝山細工など、華麗・繊細な感覚の作品が生み出されます。人の手によって表現しうる限りの技巧を凝らした世界が展開されたのでした。展覧会HPより
そうでした・ビロード友禅を忘れていました
これは圧巻の刺繍、地味にスゴイ
ビロードは針金を織り込み、織り上がった後、その針金を引き抜いて輪奈(ループ)にした絹、羊毛、綿の織物で、パイル状になるのが特徴です。戦国時代にポルトガルから伝わり、陣羽織などに使用され、江戸時代には京都や滋賀県長浜で生産されました。ビロードは表面が毛羽だって、そこに友禅染を施すことは困難ですが、明治時代に京都の西村惣左衛門によって、この技法が創始されました。光沢のある生地に色糸あるいは黒糸で絵画的な模様を染めた作品は遠近感があり、それはまるで西洋絵画あるいは水墨画のように見えます。明治9年のフィラデルフィア万国博覧会に出品されて評価され、その多くは海外へ壁掛として輸出されました。日本国内に残る作品は少なく、宮内庁三の丸尚蔵館の優品が知られるほどです。展覧会HP
後日譚
私『明治の工芸作品展に行ってきたぞい』(可愛らしい作りの)チケット半券みせる
友「(\*^^\*)可愛い~鳥さんとかタヌキさんだ♪行きたい♪」
私『これ目当てだったんや・最高にグッときた~』→山姥香炉みせる
友「ヽ(;゚Д;゚; )。。可愛いの限定じゃ。。。」
可愛い~♪で釣ろうとするとこうなります
今日は西洋美術館の「クラーナハ展」へ☆>>>ユージット目当て
来年はブリューゲルの「バベルの塔」展も開催され楽しみにしています
サブタイトル~ボスを越えて~
さっそく「事前解説書付前売り券」get
ヒエロニムス・ボスの回顧展は日本でもやって欲しいです
ベルセルクが人気あるんだから受け入れる下地はあるハズや
マスコットのタラオ可愛い・・何故スネ毛を付け足した(笑)
【タラでも分かる解説gif】タラ夫はこうして生まれました。 pic.twitter.com/7r2N7etoPp
— タラ夫@「バベルの塔」展公式 (@2017babel) 2016年10月17日